🥅 長いゴールと短いゴールを設定しよう。
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実は、言語学習自体にゴールはありません。
毎日英語を話している私でも、新しい単語や表現を学び続ける日々です。これは日本語を母国語とする私たちにとっても、知らない日本語の単語や書けない漢字があるのと同じことだと思います。
その途方もない言語学習という分野に、なんとなく足を踏み入れると、どんどん迷路のような深みにはまってしまいます。実は、熱心に英語教育に力を入れようとする保護者さまや、なんとなくやらせた方がいいと思って始めた、という方ほどはまりやすい深みです。深みにはまると不安になり、焦りが募る結果になってしまいます。そこで、はじめにしっかりとゴールを設定しておくことは大切です。
こどもにとっての英語学習は、全てが新しく、人生の経験もまだ少ないので、逆算して考えて言語学習に不安をかかえることは少ないと思います。でも目的を持って学習しないと、こどもの興味は続きませんし、ただの義務教育のように暗記学習→テストが終わったら忘れる、というパターンになりかねません。それでは費やした大切な時間が無駄になってしまいますよね。
大人にとっても、こどもにとっても迷路に入りやすい言語学習に意味を持たせてあげるにはどうしたらいいか。
😄 短くゴールを設定し、達成感を感じさせてあげること。
えいごのたねでは、この部分を特に大切にしています。
私がテキストを使わないのもこの理由から。
テキストというと、だいたい1年、またはそれ以上分を一括購入することが多いですよね。なんだかどこまで行ってもゴールに辿りつかないようで、正直私だったら途方に暮れてしまうでしょう。
でも、もちろん十人十色。
テキストを使った方がいいというお子さんやご家族もあって当然です。シールや発音練習のできるペンなど、魅力的な教材もたくさんあります。ご自分のお子さんに合ったスタイルで、進められるのが一番です。
そんなこんなで、えいごのたねではテキストは使いませんが、
📖 英語絵本を使います。
お話に沿った単語や構文を習うことで、英語学習に意味を持たせます。
2ヶ月で1冊の絵本を使い学習することで、大人にとってもこどもにとっても目標にしやすい、「絵本を読む」という短いゴールが決まります。
もちろん初めから、全ページ完ぺきに読む、ということを目標にはしていません。習い始めの頃は、読めるところから始め、だんだんページ数を増やしていきます。発音も完ぺきでなくてOK。ネイティブのこどもたちも、初めから英語ペラペラじゃないですよね。私たちも小さい頃は言い間違いや宇宙語(笑)があったりしたものです。
短いゴールを親子で楽しみ、ほめ合えたら、きっとこどもたちはぐんぐん伸びていってくれる、そう信じています。
長いゴールはどう設定するのか。
英語を習いはじめのこどもには、長いゴールの設定はしていません。なぜなら、短いゴールをクリアすることを繰り返して、長距離を走れる力を蓄えることが、ビギナーのうちは大切だからです。
長いゴールは、保護者さまとのカウンセリングで設定していくようにしています。
私が今まで受け持ったこどもの保護者さまに聞くようにしていたのは…
どこまでの英語を望むのか。
どこまで学習したいのかは、最終的にはこどもたちが決めることだと思います。「もっと話せるようになりたい!」と思えば、英語を続けるでしょうし、「もういい」となれば、そこでストップもするでしょう。
でもこどもが小さいうちは、ある程度保護者さまが、どの程度の英語をお子さんに学んでほしいのか、という考えを持つことが大切だと思います。
- 留学したいと言ったら、応援してあげたいのか。
- 海外でも仕事ができるように、応援してあげたいのか。
- 高校卒業までに英検2級を取ることが目標なのか。
- 日常英会話をできるように応援してあげたいのか。
- 海外旅行で使えるくらいの英語力をつけさせてあげたいのか。
- 人生を豊にするツールとして、英語を学ばせてあげたいのか。
などなど、迷路に入り込んで迷わないように、英語学習をはじめてみようかな、と思った時点で、ぜひ一度考えてみてください。講師と保護者さまが協力してこどもたちの成長を後押ししてあげることが、理想的な英語教育ではないかと個人的に思います。
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